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【レビュー付】製図用シャーペン一覧

 

 

1.はじめに

 

こんにちは。ロロロルと申します。

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今回は、製図用シャーペンに興味を持ち始めている、所謂「初心者」に向けた記事にしようと思っています*1(「何の初心者だよ」という感じですが)。

 

僕が製図用シャーペンに興味を持ち始めた時のことを考えてみると、当時一番苦労したのは、「そもそも製図用シャーペンって何があるの? 多すぎてよくわかんないぞ」というところだったように思います。

そこで、この記事では、「ただひたすらに、製図用シャーペンを紹介していく*2」ことに焦点をあてていきたいと思います。

この記事が、製図用シャーペンを愛する人の「辞書」のような役割を果たせたら嬉しいです。

なお、「過去には売られていたが、生産が終了して、今はほとんど売られていないシャーペン(一般に「廃番シャーペン」と言われます)」は、ここでは扱わないものとします。

つまり、ここにリストアップされているシャーペンは、文房具屋や通販などで買えるシャーペンです(一般に「現行シャーペン」と言われます)。

 

2.製図用シャーペン一覧

ぺんてる

www.pentel.co.jp

はじめしゃちょーに紹介され人気が爆発した「スマッシュ」や、0.2なのに芯が折れないことで有名な「オレンズ」シリーズ、アメリカ大統領にも愛用された不朽の名作「サインペン」などが有名です。

 

グラフギア500

ぺんてる シャープペン グラフギア500 0.5mm PG515

ぺんてる シャープペン グラフギア500 0.5mm PG515

 

価格:500円

芯径(芯の太さ):0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

非常に低重心な(先端側が重い)シャーペンで、安定感のある筆記ができます。

プラスチックの質が悪く、ムラがあり、割れやすいです。

www.muji.net

無印良品に同型のシャーペンがあり、そちらはムラが無いのでお勧めです(なお、芯径は0.3、0.5のみ)

 

グラフレット

ぺんてる グラフレット?0.5?PG505-AD

ぺんてる グラフレット?0.5?PG505-AD

 

価格:500円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

グラフギア500と同様、グリップが金属、上軸がプラスチックという構造ですが、グラフギア500と違い、非常に軽く、重心は真ん中にあります。

グリップは浅く十字に切られていて、所謂「ローレット加工(グラフギア500のグリップのような加工)」よりも手を傷めにくい反面、書いているときに持ち手が滑りやすい欠点があります。

 

グラフペンシル

グラフペンシル PG5-AD

グラフペンシル PG5-AD

 

 

価格:800円

芯径:0.5

同型のペンシルで、0.2、0.3、0.4、0.7もあったのですが、残念ながら廃番になってしまいました。

非常に歴史が深いシャーペンで、ぺんてるが「大日本文具」だった時代*3から、同じようなシャーペンが売られていました。

軸は非常に細く、上軸は十二角形になっています。

クリップは大きく、手に当たりやすいですが、着脱が容易なので、とって使っている人も多いです(昔からグラフペンシルのクリップは「付属品」のような形で売られていました*4)。

一見、プラスチックが多く、チープに見えるかもしれませんが、内部構造は全て金属で、とてもつくりがいいです。

 

P365/グラフギア800

www.bundoki.com

価格:800円

芯径:0.5

先ほど、「ここにリストアップされているシャーペンは、文房具屋や通販などで買えるシャーペン」であると書きましたが、このシャーペンは文房具屋で取り扱っていることは少ないでしょう。

なぜなら、このシャーペンは、海外で売られているものだからです。

しかし、最近、通販などを通して日本などでも売られはじめ、注目されつつあるので、リストアップしてみました。

重心は低く、ラバーと金属の組み合わさった、独特のグリップ(「F3グリップ」と呼ばれます)が特徴です。

独特の安定感ある、ぬるぬるした書き心地が特徴です。

 

グラフ1000 フォープロ

ぺんてる シャープペン グラフ1000 フォープロ PG1005 0.5mm

ぺんてる シャープペン グラフ1000 フォープロ PG1005 0.5mm

 

価格:1000円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

高校数学参考書といえば青チャート。イヤホンといえばShure SE215。ならば製図用シャーペンといえば? と聞かれれば、多くの人がグラフ1000をあげるのではないでしょうか(色んな人を敵に回した気がする)。

F3グリップが特徴的ですが、ラバーの主張が少なく、実質グリップの金属部分のみを持っている形となるので、力をそのまま軸に伝えやすく、また柔軟性のあるラバーを介さない分、感覚的なペン先のブレが少なく、それが安定感に寄与しています。

独特のぬるぬるした書き心地が特徴的です。

軸は細く軽めです。

また、「先端が黒塗装であるが故、光の反射が気にならず、集中できる」と主張する人もいますが、あなたが強い光の下製図をするような人でなければ、あまり関係ないのではないかと思います。

 

グラフ1000 CS

価格:1000円

芯径:0.5

グラフ1000フォープロの人気を受けて、そのカラー展開として発売されたモデルです。

 

スマッシュ

ぺんてる シャープペン スマッシュ 0.5mm Q1005-1 ブラック

ぺんてる シャープペン スマッシュ 0.5mm Q1005-1 ブラック

 

価格:1000円

芯径:0.5

グラフ1000 フォープロ」の一般向けとして発売されたシャーペンで、その経緯から、「スマッシュは製図用ではなく一般筆記用である」と主張する人がいますが、内部機構は「グラフ1000 フォープロ」と酷似しており、また、ガイドパイプが長いこと、今は廃番となってしまいましたが、芯径が0.3、0.5、0.7、0.9と複数用意されていたことなどから、製図用であるといっても間違いではないと思います。

重要なのは、製図用の特長を活かしつつもそれを一般筆記に落とし込もうとしたということで、その意図がはっきり見て取れる部分がいくつかあります。

堅牢な内部機構は「グラフ1000 フォープロ」を受け継いでいますし、先端の視認性も確保されています。

一般筆記用ということで、長時間の筆記でも手が疲れないように、軸は太めに設計され、また、F3グリップ採用のペンの中でも、ラバーの出っ張りが大きく、いわゆる製図用のような正確性を求めない代わりに、手の負担の軽減という意味で、大きな役割を果たしています。

 

グラフギア1000

ぺんてる シャープペン グラフギア1000 PG1015 0.5mm

ぺんてる シャープペン グラフギア1000 PG1015 0.5mm

 

価格:1000円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

このシャーペンの特徴は、何といってもダブルノック式であるということでしょう。

強いノックでペン先を繰り出し、弱いノックで芯を繰り出します。

製図用のシャーペンは概してペン先が長いため、その部分が弱い(落としたりするとそこが曲がったり折れたりする)ということがありますが、ダブルノック式のシャーペンはその問題を解決しています。

しかしダブルノック式であるために、ペン自体への負担が大きく、壊れやすいという問題があるそうです(僕は壊れたものを見たことがありませんが)。

また、ダブルノック式であるが故、ペン先と軸との隙間が生じ、がたつきがありますが、例えばあなたがノック式のボールペンや多機能ペンを違和感を覚えず使っているのであれば、問題ないと思います。

 

パイロット

www.pilot.co.jp

万年筆が有名な会社で、「エリートS」のコマーシャルでの大橋巨泉氏のアドリブ台詞「ミジカビノ キャプリキトレバ スギチヨビレ スギカキスラノ ハッパフミフミ」*5がよく知られています。また、消えるボールペン「フリクションボール」シリーズも有名です。シャーペンでは、振ると芯が出る「2020」シリーズが古くから人気を博していたほか、最近では「ドクターグリップ」シリーズも根強い人気を誇ります。

知育玩具も製造しており、「メルちゃん」シリーズが有名です。

 

S3

価格:300円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

パイロットが展開している、普段使いも想定された現代的な製図用シリーズ、Sシリーズのエントリーモデルです。

安価な製図用として、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ることから、学生にも人気です。

軸は真ん中が膨らんでいるエンタシスのような形になっていて、先端の方を持つ人にとっては細軸に、上の方を持つ人にとっては太軸に感じるシャーペンです。

素材がプラスチックのため軸は軽く、良く言えば軽快、悪く言えばチープです。

また、使い込んでいくにつれて、軸の内部に芯の粉が付着して、色によっては見た目が悪くなることがあります。

グリップは浅い溝が掘られていますが、グリップ力は弱いです。

クリップは着脱式で、それを想定して、軸の中央に転がり防止の小さな突起が付いており、細かな配慮がなされているシャーペンといえます。

 

S5

価格:500円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

S3の上位モデルで、S3との大きな相違点は、ラバーグリップであること、芯硬度表示付きであることです。

ラバーグリップであることから、グリップ力は高く、また学生でも親しみやすいと思います。

一方、このラバーグリップは、使い込むうちにペコペコしてくるという欠点もあります。

 

S10

価格:1000円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

S5の上位モデルで、S5との大きな相違点は、金属部品が梨地クロムメッキであること、グリップがローレットであること、芯硬度表示に金属部品が加わっていることです。

軸は重く、低重心で安定した書き心地が魅力です。

 

S20

価格:2000円

芯径:0.3、0.5

Sシリーズのハイエンドモデルで、S10との大きな相違点は、軸が樹脂含浸カバ材であることです。

パイロットのホームページでは「使い込むほどになじむ木軸の風合い」と説明されています*6が、含浸処理がなされていることから、普通の木軸と比較すると、「使い込むほどになじむ」効果は薄いといえます。

とはいえ、含浸処理がなされた木材は耐久性に優れるという利点もあるため、木材独特の風合いを感じさせながらも、製図用として実用性を持たせることを忘れないというパイロットの姿勢が見えます。

グリップは握りやすく、質感もまずまずです。

 

三菱鉛筆

www.mpuni.co.jp

芯が尖り続ける「クルトガ」シリーズ、多種多様なインクが選べる「スタイルフィット」シリーズ、油性ボールペンなのに滑らかな書き味で、「新油性」という新たなジャンルを確立し人気を博している「ジェットストリーム」シリーズが有名です。

過去、防衛産業に関わっている三菱グループの商品の不買運動の例として「鉛筆を買わない」というものがありました*7が、三菱鉛筆三菱グループとは関係ありません。 

Mx-552(xには芯径の小数第一位が入ります)

価格:500円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

グリップがローレットになっており、低重心ですが、軸は軽く、軽快な書き心地です。

軸は短く、手にフィットしやすくなっています。

見た目に反してチープなところもありますが、価格が安いので、致し方なしかな、という感じです。

 

シフト

三菱鉛筆 シャープペン シフト 0.5 ブラック M51010.24

三菱鉛筆 シャープペン シフト 0.5 ブラック M51010.24

 

価格:1000円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

軸をひねる事によってペン先を収納できる機構を持っています。

ただ、その機構ゆえ、ペン先がカチャつく、壊れやすい等の問題があります。

上軸はプラスチック、グリップは金属なので、低重心です。

 

プラチナ万年筆

プラチナ万年筆

名前通り万年筆が有名な会社で、作家の梅田晴夫氏と万年筆研究グループによって「理想の万年筆」として設計された「プラチナ#3776」の系譜を受け継ぐ「#3776センチュリー」は今最もアツい万年筆のひとつです。

また、「世界で最も売れている万年筆」の「プレピー」や、丸付けペンの定番「ソフトペン」シリーズも有名です。

 

プロユース300

価格:300円

芯径:0.3、0.5、0.7

少しマニアックな一本。

クリップが長く、手に当たるので、外して使った方が良いかもしれません。

軸はムラがあり、全体的にチープな印象です。

芯硬度表示がついていることや、少なめの芯繰り出し量であることから、製図用としての基本を抑えているシャーペンという印象です。

 

プロユース500

プラチナ万年筆 シャープペン プロユース 0.5mm ブラック MSD-500B#1
 

価格:500円

芯径:0.3、0.5、0.7

デスノートに出てきたシャーペンとして有名な一本です。

ラバーグリップで学生にも馴染みやすいと思います。

重心は高めです。

 

プロユース1000

プラチナ万年筆 シャープペン プロユース 0.7mm シルバー MSD-1000C#9
 

価格:1000円

芯径:0.3、0.5、0.7

アルミ素材で、意外と軽めです。

曲線が用いられたデザインが特徴的です。

内部機構はステッドラーの「925 25」や「925 35」と互換性があります。

 

プロユース マットブラック

プラチナ万年筆 シャープペン プロユース 0.5 マットブラック MSDB-1500B

プラチナ万年筆 シャープペン プロユース 0.5 マットブラック MSDB-1500B

 

価格:1500円

芯径:0.3、0.5、0.7

プロユース1000のマットブラックバージョンです。

 

プロユース1500

プラチナ万年筆 シャープペン プロユース 0.7mm シルバー MSD-1500C#9
 

価格:1500円

芯径:0.3、0.5、0.7

製図用シャーペンとしては珍しく太軸のシャーペンです。

通称「ツチノコ」と呼ばれる独特の外見ながら、非常に持ちやすいです。

芯硬度表示が先端についていますが、非常に使いづらいです。

逆鋸刃波型のグリップは握りやすく、かつ手を傷めづらいとして、評価が高いです。

 

プロユース171

価格:1500円

芯径:0.3、0.5、0.7、0.9

ガイドパイプの長さ調整・芯クッションON/OFF機構からなる「シュノークシステム」が特徴のシャーペンです。

ガイドパイプの長さ調整する機構は、ガイドパイプの長さ調整というよりはむしろ口金の長さ調節機構で、口金がガイドパイプのフードのような形になって、結果的にガイドパイプの長さが短くなっている物なので、あまり意味がないという評価をしている人もいます。

芯クッションON/OFF機構は、軸をひねることによって機能しますが、上軸がプラスチックになっているため、壊れやすくなっているように思います。

グリップが金属で上軸はプラスチックなので、低重心です。

上軸はラメの入ったプラスチックで、色ムラがありますが、色によってはあまり目立たないものもあります。 

 

トンボ鉛筆

www.tombow.com

MONO消しゴム」を中心としたMONOブランドはあまりにも有名。

東日本大震災時の就活生に対する人事担当者の対応*8でも話題になりました。

 

モノグラフ

トンボ鉛筆 シャープペン モノグラフ0.5 DPA-132B ブラック

トンボ鉛筆 シャープペン モノグラフ0.5 DPA-132B ブラック

 

定価:350円

芯径:0.3、0.5

軸尾に繰り出し消しゴムが搭載され、また振ると芯が出る「フレノック」機構も搭載されています。

また、クリップを上方向に押すことで、振っても芯が出ないようにする「フレロック」機構も搭載されています。

ノックはクリップノック式で、若干扱いづらいという人がいるかもしれません。

「フレロック機構」「クリップノック機構」の二つを扱うことから、クリップの負担が大きいシャーペンと言えるでしょう。

クリップの素材はプラスチックです。

軸は太く、プラスチックのグリップで若干滑りやすいです。

ポップなカラー展開もこのシャーペンの特徴です。

製図用というよりは一般筆記の要素が強いシャーペンです。

 

モノグラフグリップ

定価:450円

芯径:0.5

モノグラフの機能を踏襲しつつ、ラバーグリップと金属クリップをプラスしたモデルです。

芯径展開に注目すると、0.3が用意されていませんね。発売から日が浅いので、売れ行きを見て0.3を追加するか否かを決めるということでしょうか。

ラバーグリップということで、製図用に慣れていない方でも馴染みやすいかと思います。

ラバーグリップの感触は固めで、違和感なく握れる仕様になっています。

 

モノグラフゼロ

定価:600円

芯径:0.3、0.5

トンボが現行品のシャーペンの中で唯一「製図用」を売りにしているシャーペンがモノグラフゼロといえるかもしれません。

特徴としては、軸尾の極細繰り出し消しゴムや、ポップなカラー展開、ローレットグリップ起因の低重心設計などが挙げられます。

軸の素材について、上軸はプラスチックになっていますが、そのプラスチックは、所謂「製図用的な」物ではなく、クルトガデルガード等「一般筆記的な」ものです(トンボで「製図用」としてここにリストアップしているシャーペンの全てにおいてこれが言えます)。

 

オルノ スイフト

トンボ鉛筆 シャープペン オルノスイフト 0.5 ブラック SH-OLS11

トンボ鉛筆 シャープペン オルノスイフト 0.5 ブラック SH-OLS11

 

価格:600円

芯径:0.5

軸を折って芯を出す「ボディノック式」のシャーペンです。

同様の機構を持つ「オルノ」の上級モデルです。

ボディノック式のシャーペンは、他にはコクヨの「ミストラル」、また廃番になってしまったシャチハタの「アートライン」等数えるほどしかありません。

また、ボディノック式のシャーペンにしては珍しく、通常ノックもできます。

そんな「オルノ スイフト」ですが、製図用の印象はあまりなく、どちらかといえば一般筆記用の印象です。

軸は太く、大型のラバーグリップであり、学生にとっては馴染みやすいかもしれません。

意外に思われるかもしれませんが、重量感があり、また先端が製図仕様になっていることから、滑らかな書き心地が楽しめるシャーペンです。

 

オート

ガチャック・ニードルポイントのOHTO

書類をまとめる「ガチャック」が有名。

また、ボールペンの芯の先端がえぐれたような、先端が針状になっているチップ「ニードルポイント」を開発したことでも知られています(現在はパイロット「ハイテックぺんてるエナージェル」等で採用されています)。

さらに、油性なのに軽い書き心地の「新油性」というジャンルの先駆けとなった「ソフトインク」を開発した実績があります。

 

プロメカ500

価格:500円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

プロメカシリーズのエントリーモデルながら、あまり注目されないシャーペンです。

グリップは格子状の溝で、持ちやすく滑りにくいものとなっています。

500円でフルメタルというのは非常に珍しく、質感という観点では同価格帯のシャーペンの中で頭一つ抜けているという印象です。

軸は短く、アルミ製で軽いです。

キャップのカタつきが気になる人もいるかもしれません。

オート製品に共通していえる事ですが、個体差が大きいので、出来れば文房具屋で自分の手で選びたいシャーペンではあります。

 

プロメカ1000

オート シャーペン プロメカ1000P 0.5mm OP-1005P

オート シャーペン プロメカ1000P 0.5mm OP-1005P

 

価格:1000円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

プロメカシリーズのミドルレンジモデルです。

グリップはローレットで、やや太めです。

上軸はかなり細いです。

かなり低重心で、若干振り回される感覚さえあります。

フルメタル製で安心感がありますね。

ガイドパイプ調節機構が搭載されており、精度は高いです。

プロメカ500の機構に加えて、ガイドパイプ調節機構と、芯硬度表示が搭載されている形です。

 

プロメカ1500

オート シャープペン スーパープロメカ 0.5mm PM-1505P

オート シャープペン スーパープロメカ 0.5mm PM-1505P

 

価格:1500円

芯径:0.3、0.4、0.5、0.7、0.9

プロメカシリーズのハイエンドモデルです。

やはり軸はフルメタルです。

プロメカ1000との相違点は、上軸が五角形である点、芯繰り出し調整機構が搭載されている点です。

しばしば「変態」「男心をくすぐる」といわれるように、非常に個性的な一本です。

 

コンセプション

価格:1500円

芯径:0.3、0.5

二つのコンセプト:コンセプトA「折れないモード」、コンセプトB「製図モード」 があるシャーペンです。

メーカーでは一般筆記用として分類されているようですが、コンセプトBで製図モードがあるということで、紹介させていただきます。

二つのモードはグリップを回して切り替えます。

「折れないモード」ではぺんてるオレンズ」と同じ機能が搭載されています。

ガイドパイプに芯が守られる形で芯が折れずに筆記することができます。

「製図モード」では先端のガイドパイプが固定され、安定した筆記ができます。

また、二つのモードで共通して、芯繰り出し調節が出来るようになっています。

重心は中央あたりで、軸は重めです。細軸です。

口金・クリップ・キャップについて、0.3は光沢仕上げ、0.5は艶消し仕上げです。

 

ゼブラ

www.zebra.co.jp

「右へ回すとボールペン、左へ回すとシャープペン」のCM*9で知られる「シャーボ」シリーズはあまりに有名。

また、油性ペンの定番「マッキー」シリーズや、水性ボールペンの定番「サラサ」シリーズ、折れないシャーペンとして圧倒的な人気を誇る「デルガード」シリーズも有名です。

 

ラーフライト

ゼブラ カラーフライト シャープペン ホワイト

ゼブラ カラーフライト シャープペン ホワイト

 

価格:300円

芯径:0.3、0.5

製図用というよりは一般筆記用の印象が強いシャーペンです。

口金とガイドパイプの間にプラスチック部品が挟まっていることが特徴で、ガイドパイプの揺れを吸収しているとも言われますが、詳しいことは不明です。

六角軸のため、プラスチックのグリップですが、握りやすいです。

また、軸尾には繰り出し消しゴムを搭載しています。

0.3ではキャップを引き抜くとその衝撃で芯が折れてしまう場合がある*10という報告もありますので、店頭で確認するのが無難ですね。

 

ラーフライトC

ゼブラ カラーフライトC スターダストブルー

ゼブラ カラーフライトC スターダストブルー

 

価格:300円

芯径:0.5

カラーフライトのラメ・パールカラー展開です。

 

ドラフィックス300

ゼブラ・ドラフィクスシャープ・DM5-300/0.5

ゼブラ・ドラフィクスシャープ・DM5-300/0.5

 

価格:300円

芯径:0.3、0.5、0.7、0.9

かなり軽量の細軸で、軽快な書き心地が魅力です。

ドラフィックスというのはゼブラの製図ブランドで、過去にはドラフィックス1000というシャーペンもありましたが、残念ながら廃番となっています。

ドラフィックス300はそのドラフィックス1000の安価版に当たります。

ドラフィックス300が優秀過ぎてドラフィックス1000が売れなかった……とも囁かれていますが、真偽のほどは不明です(僕の見解としては、ドラフィックス1000の生産性が上がらなかったのでは、と思いますが)。

 

テクトツゥーウェイ ライト

価格:600円

芯径:0.3、0.5、0.7

次に紹介する「テクトツゥーウェイ」の安価版です。

「テクトツゥーウェイ」とは違い、プラスチック製で、相対的には軽いモデルとなっています(製図用シャーペンとしては普通です)。

振ると芯が出る「フリシャ機能」、振っても芯が出ないようにする「フリシャ切り替え機能」があります。

テクトツゥーウェイシリーズに共通する事ですが、ノックが非常に軽く、また、フリシャ機能の感触が独特です(ぜひ、自身の手で確かめてみてください)。

また、テクトツゥーウェイシリーズは、フリシャ切り替え機能を上手く利用すると、重心の調節ができるので、チャレンジしてみることをお勧めします。

無印良品にロゴ無しの無色透明の軸があります。

www.muji.net

 

テクトツゥーウェイ

ゼブラ シャープペン テクトツゥーウェイ 0.5 赤 MA41-R

ゼブラ シャープペン テクトツゥーウェイ 0.5 赤 MA41-R

 

価格:1000円

芯径:0.3、0.5

前に紹介した「テクトツゥーウェイ ライト」の上位モデルです。

「テクトツゥーウェイ ライト」とは違い、金属製で、相対的に重く、また製図用シャーペンとしても重い部類に入ると思います。

 

ステッドラー

www.staedtler.jp

ドイツを本拠に置く筆記具・製図道具のメーカーです。

鉛筆を発明したのがフリードリヒ・シュテットラー氏で、その子孫がステッドラーを設立しました*11

特に年配の方だと、ステッドラーに絶大な信頼を寄せている方が多いです。

 

925 15

ステッドラー シャーペン 製図用 0.5? ブラック 925 15-05
 

価格:500円

芯径:0.3、0.5、0.7、0.9

グリップがエラストマー(ラバーのような素材)になっていて、学生にもなじみやすい一本です。

かなり軽く、軽快かつ柔らかい書き心地が特徴です。

細かい部分にも配慮が行き届いた設計です。

剛性感という観点から見ると、書いていてしなる等、物足りない印象です。

 

925 25

価格:1200円

芯径:0.3、0.5、0.7、0.9、1.3、2.0

グリップはきつめのローレットです。

重心は高めで、それもあってか、重量感がある印象です。

フルメタルでかっちりとした書き心地が魅力です。

 

925 35

価格:1200円

芯径:0.3、0.5、0.7、0.9、1.3、2.0

925 25」のナイトブルー軸です。

 

ロットリング

www.rotring.com

ドイツを本拠に置く製図用品専門のメーカーです。

 

ティッキーRD

価格:500円

芯径:0.35(0.3と同じです。普通の0.3のシャー芯が使えます)、0.5

ラバーと樹脂の組み合わさったグリップは、本来のグリップとしての役割だけでなく、デザイン性の向上にも寄与しています。

また、カラー展開も魅力です。

廃番となってしまった初代ティッキーティッキー2の後継としてつくられたシャーペンで、それらにファンが多かっただけに、酷評されることもよくあります。

 

ロットリング300

価格:500円

芯径:0.35、0.5、0.7

ロットリングシリーズのエントリーモデルです。

このシリーズに共通しますが、グリップは細く、上軸は六角形です。

ロットリング300」はプラスチック製で、そのため極めて軽くなっています。

グリップは樹脂のローレットで、金属のローレットほどのグリップ力はありません。

 

ラピッド

価格:700円

芯径:0.35、0.5

後で紹介する「ラピッドプロ」の安価版です。

先端を収納できるダブルノック式です。

たつきについては、ノック式ボールペンが使えるなら、使えるレベルです。

ラバーグリップは独特な形状で、どう感じるかは人によると思います。

軸尾には回転繰り出し式消しゴムを搭載。

ラピッドシリーズに共通していえる事ですが、先端のガイドパイプは3mmながら、製図用として分類されることが多いです。

 

ロットリング500

価格:1200円

芯径:0.35、0.5、0.7

ロットリング300との相違点は、グリップが金属である点、芯硬度表示が金属である点、口金とクリップが黒塗装されている点です。

グリップはかなりきついローレットとなっていて、滑ることはまずありません。

重さは普通です。

 

ロットリング600

価格:2500円

芯径:0.3、0.5、0.7、2.0(ドロップ式)

ロットリング500との相違点は、上軸が金属である点、カラー展開でシルバーが加わった点です。

フルメタルで、質感が高く、また重量感があります。

歴史の深いシャーペン*12で、ロットリングといえばロットリング600であると言っても過言ではありません。

 

ラピッドプロ

価格:3800円

芯径:0.5、0.7、2.0

前に紹介した「ラピッド」の上位版です。

パイプスライドによる先端収納機構が搭載されています。

また、芯にかかる負担を内部のばねによって軽減するクッション機構が搭載されており、滑らかな筆記感に寄与しています。

安心感のあるフルメタルボディ。

塗装は「ロットリング600」と異なりサラサラした印象です。

 

ロットリング800

価格:7000円

芯径:0.5、0.7、2.0

ロットリング600との相違点は、グリップのローレット加工が四角錐から四角柱になった点、先端収納機構がある点、細かなデザインが違う点です。

非常に重量感があります。

 

ロットリング800+

価格:8000円

芯径:0.5、0.7

ロットリング800スタイラスペンのハイブリットペンシルです。

ロットリングシリーズのハイエンドモデルです。

 

ファーバーカステル

Faber-Castell - Home

ドイツの筆記具ブランドで、鉛筆「カステル9000番」は世界中で知られています。

色鉛筆等 画材でも有名です。

 

TK-FINE バリオL

価格:2500円

芯径:0.3、0.5、0.7、1.0(0.9と同じです。普通の0.9のシャー芯が使えます)

深緑の軸にメッキグリップと、どことなく上品さを醸すペンシルです。

所謂芯クッション機構(筆圧による芯への負担を軽減する機構)である「ソフト機構」と芯を固定する製図用のモード「ハード機構」があり、ソフト/ハード両機構の切り替えは軸をひねる事によって行います。

また、軸尾には回転繰り出し消しゴムを搭載しています。

グリップは滑りやすいです。

 

3.おわりに

さて、ここまで様々な製図用シャーペンを紹介してきましたが、皆さんはどのシャーペンが気になったでしょうか。

人はそれぞれ手の大きさ、書き癖等様々なので、書きやすいペンというのは人それぞれであることが多いです。

ぜひ、あなただけの一本を見つけてみてください。

この記事が、少しでもそれの手助けになればうれしいです。

 

 

*1:これはロロロルが「俺は玄人だぜ(ドヤア」と思っているわけでも何でもないです。 

シャーペンの知識について、僕より詳しい方々はたくさんいらっしゃいます。

*2:マイナーすぎるシャーペンは外してあります。

「このシャーペンはマイナーではないだろ!」という人がいましたら、コメントをしていただければ幸いです。

*3:

ぺんてる - Wikipedia

*4:

Stationery Meeting - ぺんてる グラフペンシル PG5-AD

*5:

www.youtube.com

*6:

www.pilot.co.jp

*7:

www.j-cast.com

*8:

【震災】トンボ鉛筆事件、人事担当「佐藤佳弘」のその後とGM長尾弘司の神対応 | Cosmic[コズミック]

 

*9:

www.youtube.com

*10:

mukeifont.exblog.jp

*11:

gogen.info

*12:

bungu-talk.jp

 

ロットリング500についての記事、とても興味深かったです。

ロットリング600の歴史の変遷の記事、待ってます!!